ニキビ跡の種類
ニキビ跡には大きく分けて3つの種類があります。ボックスカー型、ローリング型、アイスピック型です。
ローリング型は、境界が不鮮明で皮膚が波打ったような形をしています。一見小さく見えるものの、くさび型に深くえぐれているのがアイスピック型で、いわゆる「クレーター」と言われるような角張った形にえぐれているのがボックスカー型です。
この他、通常の毛穴よりも少し深かったり、広かったりする程度の浅いニキビ跡もあります。
これらはそれぞれ構造が違うため、ニキビ跡の種類に応じた治療を選択しなければ、繰り返し治療をしても効果が出ないことも少なくありません。JR茨木駅からすぐのグランメドクリニックでは、事前にニキビ跡の種類をしっかりと見極めて、患者様のご希望に応じた最適な治療方法をご提案しています。
ニキビ跡の治療
以下では、ローリング型、ボックスカー型、アイスピック型、それぞれに適した治療方法を紹介します。実際にはこれらのニキビ跡が混ざり合っていることも多いため、目的に応じて治療方法を組み合わせる場合もあります。
ローリング型の治療
ローリング型は一見すると皮膚の表面が削れているように見えますが、実は皮膚の中で炎症が起き、内部から皮膚の繊維が引っ張られることで凸凹が生じています。そのため、この引っ張っている繊維を外科的な処置で切ると、元の状態に戻ると考えられています。
こうしたことから、ローリング型に対しては、「サブシジョン」という治療が最も効果的だと考えています。サブシジョンとは医療用の針を使って、皮膚の奥深くで真皮と筋膜が癒着している部分をほぐす治療方法です。
非常に効果的な治療方法ですが、一度癒着をしている部分を切り離しても、時間が経つと差異癒着してしまう場合があるため、それを防ぐためにヒアルロン酸を注入し、もう一度傷が癒着するのを防止します。
ボックスカー型の治療
ボックスカー型のニキビ跡は、ローリング型と同様に単に内部から皮膚の繊維が引っ張られているだけという要素と、皮膚の奥にある真皮という部分の欠損が組み合わさっています。
現代の医学ではこの欠損した真皮を再生するのは難しいため、前述したサブシジョンに加えて、ニキビ跡の境界を曖昧にするための治療が必要になります。
それが「炭酸ガスレーザー」です。ホクロやいぼ、しみを取り除くためにも使われるもので、CO2レーザーとも呼ばれます。
高エネルギーのレーザーを短時間、ピンポイントで照射できるので、皮膚組織の損傷を最小限に抑えながら、ニキビ跡の境界部分の皮膚を削り取ることができます。
アイスピック型の治療
アイスピック型は、主に真皮の欠損によって生じるニキビ跡です。ローリング型・ボックス型に比べサブシジョンによる改善が少なく、最も治療が難しいタイプと言われています。基本的には炭酸ガスレーザーによって境界を曖昧にして目立たなくする治療を行います。
しかし他の2種類に比べると健康な皮膚との高低差が大きいため、1回や2回程度の治療では効果が出にくく、時間をかけて徐々に皮膚を削っていく必要があります。